UDDI の話
Google Developer Day 2011 Tokyo の Ignite で Google APIs Discovery Service についてお話しました。お聞きいただいた皆さんどうもありがとうございました。GDD の話は動画が公開される(?)頃などにまた別のエントリを立てる予定です。
先に UDDI について触れておこうと思います。
UDDI はオワコンか?
私はトークの中で「UDDI はオワコンなので」と言いました。まだまだ現役で稼動しているところももちろんあると思います。アーキテクチャとしては面白いアイデアだったと思います。ぼくは ProgrammableWeb に列挙されている API を UDDI でまとめたいと思ったりしたほどです。でも今ここで UDDI を採用する決断ができるかというとそこは難しいところです。
英語版の Wikipedia の UDDI のページが詳しいので参照しますと、
2000年8月に UDDI が登場しました。その後、UDDI 周辺のさまざまな技術が出てきまして、ベンダーによる UDDI リポジトリが公開されました。しかし、2006年1月にIBM, Microsoft, SAP の3社は公開していた UDDI リポジトリを閉鎖しました。あまり普及しなかったことが縮小されていった原因のひとつだと言われています。そして、2007年後半には UDDI の仕様を作っていたチームが解散となりました。
Microsoft社は製品としてのサポートは引き続き行っていて、現在は BizTalk サーバに UDDI コンポーネントを持っていますし、Java のプロダクトである Apache Foundation の jUDDI も継続して開発が行われています。
昨今はわざわざ UDDI リポジトリに登録しなくてもWebサービスを提供する各社が REST API やそのドキュメントを提供するので、UDDI の必要性は薄れています。また仕様を検討するチームがいないので仕様が進化しません。UDDI R.I.P.(意訳「UDDIよ、安らかに」)というエントリの中で「UDDI is dead」と言われているほどです。
もちろん社内などプライベートな空間での需要はあるでしょう。そういったときに jUDDI や BizTalk サーバを活用して、UDDI リポジトリを立ち上げることはできます。しかし UDDI が当初描いていた世界中のサービスを統合する計画は暗礁に乗り上げていると言わざるを得ません。UDDI リポジトリ利用者が少ない中でグローバルな UDDI の展開はより厳しいです。
ということで、「UDDI はオワコン」と発言しました。
WSDL はオワコンか?
UDDI に関係する技術として WSDL があります。WSDL は Amazon Product Advertising API で現在も使われています。一方、Google では Google SOAP Search API で WSDL の提供をやめましたが、AdSense の WSDL は現在も提供されています。
W3C の Web Services Description Working Group は2007年6月にクローズしましたが、まだ広く使われていることから WSDL はオワコンとは言えない感じですね。ぼくは Ignite で「WSDL はオワコン」と言ったと思いますが、それはちょっといいすぎました。ごめんなさいー。
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