CDFとRSSの発展の違いについて
はてなの伊藤さんのエントリでこのような記事があった。
まったく違うグループが違う視点で技術を評価することで、既存のやり方で頭が固まってしまった人たちよりもうまくやれる、そんな話です。CDFとRSSに見るハイテク・マーケティング
これはイノベーションのジレンマで言うところのバリューチェーンネットワークが異なったことが問題だったのだと思う。
CDFについて当時を私なりに推測してみると、CDFはActiveDesktopの機能としか考えられていなかったのではないだろうか?その世界観は、PCを起動して、ネットワークに接続すると、TVのように大手のメディアからの情報が配信される。「PCでもテレビのように情報が得られますよ!」と言った具合に。こうなると、microsoftやOSをカスタマイズすることができるPCベンダ、コンテンツを制作する企業は、大手メディア企業へのアプローチを優先してしまう。結果的には、PCをテレビ化することに夢中になってしまったのではないだろうか?ところが、そう簡単には大手メディアが動くわけがない。「どうやって利益を出すんだい?」「無料でコンテンツを提供できるわけがないだろう!?」なんていう感じで、結果としてCDFを推進することが困難になってきたのではないだろうか?つまりは、TV業界を睨んだバリューチェーンの中だけを見てしまったのではないだろうか?
逆にRSSは草の根活動が実を結んだ。はじめはRSSはアクセサリの一つだったかもしれない。でも、「RSSを公開してもらえると助かる。」という人が増えていった。RSSリーダのようにアンテナの代わりとして使う方法はとてもメリットがあった。結果として、RSSは情報収集側にとって必要不可欠なものに変わっていたので、現在はコンテンツを提供する側はRSSを付加せざるを得ない状況となる。(RSSフィードがないなんてアクセシビリティが悪いのでは?とも思わされるほどに。)このバリューチェーンは、TV業界とは全く異なるバリューチェーンだ。単にコンテンツの更新状況が手軽に分かる手段が欲しいことがまず最初にあり、さらにはHTMLとは異なる形式で情報を処理しやすい形式に提供してもらいたい、という情報フリークのための便利ツールであり、そういうバリューチェーンなのだと思う。
CDFもRSSも同じ役割を演じることが出来るかもしれない。けれども、どのようなバリューチェーンの中で生かそうとしてきたか。それが分かれ目だったのではないでしょうか?
# 分かりにくい文章ですいませんでした。
# CDFもRSSも概要程度にしか理解できていないので、
# なんとも説明が難しくて。
# でも言いたいことはバリューチェーンが異なっていたんです、きっと。
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