Yahoo! 検索
Yahoo! 検索がYSTを採用してからしばし時間が経過した感じですが、さほど大きな混乱もないような印象がありますね。先日参加した検索会議でたつをさんとお会いしたときに、「Yahoo!使ってますか?使ってくださいね」と言われまして、そう言われると不思議と使ってしまいます。使っていて気がついたのですが、ググるよりも比較的早く情報にたどり着ける印象です。最近の私の検索エンジンの利用率トップはYahoo! 検索です。
さてそんなYahoo! 検索ですが、最近のマーケティング戦略は勢いを感じさせますね。爆笑問題の検索ちゃんというテレビ朝日金曜深夜の番組がありまして、そこでは検索ヒット件数を最前面に出しながら、検索結果から面白い内容をクイズ形式で伝える番組です。番組中の芸能人の発言が検索キーワードに入れられてそれが何件ヒットしたか出てきます。例えば「司会が下手な芸能人 xxx件」みたいなテロップが画面に出ます。検索件数のみで結果は出てきません。ところが、いつも見える検索結果が見えないと、見たくなるのが人間心理。ついついYahoo! 検索してみたりするわけです。「おお、テレビと同じ件数だ」とか「へぇそういうネタがあったのね」とか楽しくなってきます。正にYahoo!の思う壺(w
またちょうど今生放送で行われている 虎の門 2005年10月28日は伊集院光プレゼンツネット検索山崩しSP!!ということでYahoo! 検索でAND検索を行って0件になった人が負け~みたいなゲームをしています。(ルールは 虎の門のサイトを見てください。)これもまたYahoo! 検索です。再び検索の楽しい側面を見せるわけです。ついでに「"(ダブルクォーテーション)でくくれば、検索キーワードが分割されないよ!」とかさりげなく教育していたりして。(eg 阪神タイガースではなく"阪神タイガース"にしてみる。)
こうしてYSTの良さをアピールしながら新たなユーザを取り込むマーケティング戦術。さらには深夜というコアなユーザが多い時間帯の番組をサポートすることでコアユーザを獲得しようと試みていたり、お笑い芸人を使うことによる若い世代の取り込もうとしたり、といった技が垣間見えます。また検索件数はテレビで出すけれども、(著作権などの問題もあるのだろうが)検索結果は見せないことで、サイトを確認したい心理をついた技。
テレビを見ていてネットにつなぎたくなるような心理にさせるこの方式は検索エンジンをPRするには最も適した形ですね。非常に感心してしまいました。Yahoo!はすごいね。
先日、検索会議に参加したときにYahoo!の社員の方々も参加してくださったのですが、それぞれの方の勢いが体からにじみ出ている。株価が高い理由がよく分かった気がしたものです。
今日もまたYahoo!の戦術に関心した次第でありました。
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