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01 March 2006

ウェブ進化論

率直に面白かったです。梅田節全開でした。ロングテール論、Web2.0、Googleなどベンチャーキャピタリストの視点からみた考察はさすがですね。

色々あった中で、私が最も気になったのは生まれ年に関する記述です。

グーグルの二人の創業者ラリー・ページとセルゲイ・プリンが生まれたのは一九七三年である。マイクロソフトが創業されたときにはまだ二歳。彼らが中学に上がる頃といえば一九八〇年代半ば、もうパソコンが家庭に存在するのが当たり前になっていた時代である。
p.219 第六章 ウェブ進化は世代交代によって
一九七五年以降生まれの諸兄から、たくさんのことを教えていただいた。p.249 あとがき

私は1974年1月生まれで、グーグルの創業者と同じ学年です。1995年くらいにインターネットに触れ、その衝撃は今でも覚えています。そして社会に出てからはインターネットがあることが前提の生活を送っているわけです。私の父親なんかは「インターネットって何?電話?」ってなもので、その世代間の差を感じます。私の勤める会社の上司も私の父親と近い年代なので、どちらかと言うとインターネットによるコミュニケーション(メールや掲示板など)を嫌う(または信じていない)方です。なので、ビル・ゲイツとグーグルの創業者の世代間に大きな隔たりがあるのは理解できます。
そして私の後の世代、といっても1980年以降に生まれた世代は、また一味違います。おそらくは携帯電話なども牽引したのでしょう、彼らは既にインターネットの住人となっていますので、発想が全く異なります。私の勤める会社の新人たちを見てもその上の世代と比べてカラーが少し違う感じがします。Six Apartのベン&ミナ夫妻、LiveJournalbradの若さを見てもその一端がうかがえるのではないでしょうか?

先日私の4歳の娘とブロックで遊んでいましたら、「パソコン作ってぇ~」というので、
DSC00176.JPG

この写真のように作ってあげるわけです。そしたら、「じゃ、パパ、検索するね。何を調べる?」と言いました。私や妻がインターネットで調べ物をする姿を見てこういう発言をしたのだと思うのですが、4歳で既にインターネットで調べることを理解しているのです。私は20歳前後に知ったわけですから、その隔たりといったら末恐ろしい思いをせずにはいられませんでした。世代で人を判断することは無意味なことですが、俯瞰して体系的に見たときにやはり世代を感じざるを得ないのです。

この本のお陰でこの手の話ができて良かったです。

面白かったので星5つです。★★★★★

さてこの本についてですが、梅田さんご自身のブログMy Life Between Silicon Valley and Japanでは、ウェブ進化論 がタグ付けされているので、本の内容と併せて見ると良いと思います。


ウェブ進化論 - Google 検索 での1位は、Amazon.co.jp:ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まるちくま新書: 本 でした。(w

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That's really shwred! Good to see the logic set out so well.

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