ハーバード流交渉術
2005年に読んだ本だけど、なかなか面白かったのでご紹介します。
ハーバード流交渉術というタイトルですが、簡単に説明しますと、交渉するに当たってどうすると両者円満な解を見出せるかオススメの方法を伝授します、という内容です。肝は利害を一致させるということです。
本論の結びで著者も言っているのですが、読んでいて「そうなんだよなぁ」と当たり前感が漂います。なので、読まなくても良い人もいる大勢いるのではないでしょうか。しかし当たり前な感じがするからこそ、本書を読むことで確信が持てるようになるのも事実です。
本書は教科書的な本なので、記載されている技には、原則立案型交渉とか立場型交渉とか名前がついています。名前があると他の人に伝授しやすいので、意思疎通が図れます。例えば、デザインパターンはその一例ですし、AjaxがブームとなったのもAjaxという名前があったからこそでしょうし、高橋メソッドがメジャーになったのも技法が優れていることに加えて名前が記憶に残ったからだと思います。名前をつけるって大切ですね。
ステークホルダ(利害関係者)が誰かを理解してステークホルダの満足を追及することは、知識労働者として重要なことですよね。やっぱり交渉のポイントはそこですよね。さすが学習書です。勉強になりました。星3つです。★★★☆☆
そういえば、利害に焦点を合わせることに関しては、先日自社の社員にもプレゼンしました。ステークホルダを意識すること、円満なプロジェクト遂行はそれに尽きます。One for All, All for One.(スクールウォーズかよ!)
posted with amazlet on 06.01.07
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